実はこの建物、伝統的な材料で出来ています。
施主の要望は「黒いモダンな家」。一方、徳川園の静謐な風景に新建材はそぐわない必然と、場所が持つ記憶への深い敬意から、伝統工法による建築を提案しました。
焼杉、掻き落とし、洗い出し、モルタル、石、鉄、タイル、漆喰。
大正・昭和初期から続く日本の材料と技法に、現代的な解釈と表現を加え、いわゆるモダンとは一線を画す「現代の和」として昇華した建築です。
伝統工法は職人の手仕事の賜物。手の痕跡が残る建物には深い風情があり、住む人の心に愛着が湧きます。
そして、住まい手と共に年月を重ねるほどに味わいが増し、その価値を高めていく──生きた建築として、これからも時を刻みます。

テーマ『伝統工法』
徳川園周辺は日本家屋が合うが、施主の要望は「黒いモダンな家」。その要望に、伝統的な材料・工法を用いることで周辺環境への調和をさせました。

住宅情報
| 建築年 | 2025年 |
|---|---|
| 敷地面積 | 454㎡ |
| 延床面積 | 248㎡ |
建築家について
| 氏名 | 中川 竜夫 |
|---|---|
| 所属 | 株式会社アーキサイエ建築設計事務所 |
| 所在地 | 名古屋市東区新出来1-9-20-5 |
| ホームページ | https://www.arksaie.com/ |