国道沿いの交差点に建つ住居。

計画する住居の内部に国道に並行する「通り」を設けた。「通り」は幅1.5m、長さ12.5m、2層吹抜けの石張りで、国道に対し1階は壁、2階は窓。国道を行き交う車の速さ・音をできるだけ消し、光だけを取りこんでいる。

住民や用途が変わっても柔軟に対応できる箱

収納にも戸が無い。
水回りのボリューム以外には間仕切り壁も無い。
何も無いが、内部の軸組みはあらわしになっているので手を加えやすい。
今は6人家族の住居であるが、時が移ろえば人員も入れ替わる。
住居ではないものになるかもしれない。
メンバーや用途が変わったとしても人の暮らし・営みを支えることのできる器としての建築。

変形敷地・浸水想定区域という不利な条件を克服

長く空き地だった土地と空き家になった土地が合わさった変形敷地である。

すぐ近くに河川があるが、狭窄区間になっているため十数年に一度氾濫を繰り返している。地盤調査をしてみると不同沈下のおそれがあったため表層改良をおこなうことにした。

浸水を避けるため基礎下を盛土状に嵩上げした高基礎とし、1階床を持ち上げている。

家づくりのヒント

テーマ『ワンルーム』

内部は手洗い以外は建具がないワンルーム。回遊できる動線で空気の流れにも行き止まりがない。

高気密高断熱な外皮と組み合わせたことで、冬は1階床下、夏は2階ロフトに設置したそれぞれのAC1台で住居全体を空調することができる。

また、その時々の暮らし方・使い方に合わせて間取りを変えやすい。

住宅情報

建築年 2024年
敷地面積 192.85㎡
延床面積 148.80㎡

建築家について

建築家近影
氏名 伊藤 啓輔
所属 伊藤啓輔建築設計事務所
所在地 愛知県豊橋市
ホームページ https://itoaa.jp/